いいえ、ちっとも！ わたし、ずーっとこの森で暮らしたっていいわ！ 知らなかったの。こんなにドキドキする世界があるなんて。 きらきらの日差しや、草のにおいや、きのこの味。 お屋敷で本を読んでいるだけじゃ、知りえなかったもの。 最初は怖かったけ...

お兄ちゃんお兄ちゃん、今日はどんなお話を聞かせてくれるの？ こないだのお話、すごくおもしろかった！今日も、楽しいおはなしがいいな。

世界がわたくしのために回ってくれないのなら、話は簡単よ。 わたくしが世界を回すの。これに限るわ。 ほら、なにぐずぐずしているの？早くついてきなさい。 わたくしはわたくしのやり方で押し通して見せるわ。

私はね、お兄ちゃんだけいれば、それでいいの。 恋人も結婚も興味ないよ。 世界にお兄ちゃんと二人っきりだったらいいのになぁ。 こうやって一緒にいるのに、まだまだ足りないよ。 どうしたら、お兄ちゃんは私だけのものになってくれるの？

まぁまぁ、そんなに怒らないでください～。 そういう時は、甘いものでも食べて、おちついたらいいですよ～。

今日は私のライブに来てくれてありがとー！ 最後まで、楽しんでいってね！

うるさい。私は静かに本を読みたいの。 騒がしくするなら、どこかへ行ってくれない？

お兄様が、いつまでも私だけのお兄様でいられるなんて考えてはいなかったけれど…… 私に黙って結婚相手を決めてしまうなんて、お父様も意地悪だわ。 何故私はお兄様の妹に生まれてきてしまったのかしら。